家具を選ぶときに、少しでも木の種類やその特徴を知っていると役に立つことがあります。
今回はそんな木の特徴と魅力について、ご紹介していきます。
さて、皆さまご存知のように多くの家具は主に木で構成されています。
まずは「作り」についてご紹介しましょう。
・無垢材
切り出した原木をそのまま板状にカットしたもの。
・集成材
ブロック状の木材を継ぎ合わせて1枚にしたもの。
・化粧板
俗にいう「はりもの」。ベースになる基材(合板・繊維板)の表面に化粧材を貼り付けたもの。
・突板(つきいた)
スライスした天然木の薄板が貼り付けられたもの。
・樹脂化粧合板
メラニン樹脂やオレフィンシートなどで化粧されたもの。
つまり、無垢材と集成材は形こそ違えど「木」といえますが、木目を施した樹脂系の合板は「似て非なるもの」。
実は木のように見えるプラスチックなのです。
無垢材を使った家具は、やはり「木」そのものの質感が魅力的で使うほどにツヤを出したり、色が変わったりと、経年変化による味わいを楽しむことができます。
集成材を使った家具は、無垢よりは若干風合いが劣ります。
しかし、反りや歪み、割れなどに強いメリットがあります。
小さなお子様やペットのいるご家庭であれば、熱や汚れに強い樹脂化粧板を使った家具がおすすめです。
また、お値段が手ごろでお手入れがラク、キズの心配をしなくてすむという点でメリットがあります。
家具を選ぶときに重視するポイントを挙げてみました。
ポイントを7つ挙げてみましたが、「わたしは、適性と価格だけです」という方もいます。こだわりは人それぞれ違います。
これらのポイントに優先順位をつけることで絞れると思います。
1.木の種類
2.適性
3・木目
4.重さ
5.硬さ
6.手触り
7・価格
【メープル】
ほかの木に比べ、薄いクリーム色で明るい木肌。
経年変化であめ色に変わります。
上品で清潔感があり、時としてシルクのような光沢を放ちます。
つるつるの手触りで、とても硬く、重いです。
【タモ】
薄い茶色に少し黄色を加えたような木肌。
見た目は家具職人がナラ材と見間違うほどよく似ています。
雰囲気はナラが雄大なのに対してタモは親しみやすい感じです。
さらさらの手触りです。
【パイン】
ほのかな黄色ベースのに薄いオレンジの木目模様がのるような木肌。
経年で全体にに色濃くなります。
柔らかく軽いのでキズやへこみはつきもので、味わいとしてお楽しみください。
主張しすぎない色味なので、コーディネートしやすい。
【ウォールナット】
硬くて、重い。
雰囲気は男性的で力強く、濃い色目の木肌が人気。
水に墨を落としたように広がる縮杢(ちぢみもく)といわれる木目が特徴で、重厚感があり、落ち着いた雰囲気があります。
黒っぽい色合いなのでスタイリッシュ・シックなお部屋にも相性がよいです。
【オーク】
まっすぐな木目でクセのない表情。
ところどころ虎斑(とらふ)と呼ばれる「まだら」模様が特徴。
ホワイトオークとレッドオークがあり、レッドのほうが野性味のある風合いです。
耐久性があって加工しやすいことから古くから家具に使われています。
和洋どちらのテイストにも馴染みやすいです。
【ナラ】
ダンボールの色を少し薄く、肌色にも近い感じです。
穏やかな中にも力強さを感じさせる。
数ある木の中で色も木目の中の中という位置付けで空間に溶け込みやすくコーディネートしやすくい。
材質は硬くて重い。
【チェリー】
なめらかで赤みのあるつややかな木肌が特徴で時間とともにあめ色に変わるのが楽しめます。
深みのある赤茶は艶やかな表情で、家具そのものがお部屋のアクセントになります。
適度な硬さと重さで、耐久性はもちろん耐水性にも優れています。
【くるみ】
灰がっかた茶色をベースに時にオレンジ、時にピンクが加わる木肌。
経年でかなり色濃い茶褐色になります。
少し毛羽立ったような手触り同様な温かで優しげな雰囲気を持っています。
広葉樹の中では柔らかく軽い部類です。
【チーク】
硬さと重さは中の上程度。
高密度なこげ茶色。光の加減で黄金色に輝きます。
経年でさらに色濃くなりツヤが加わってきます。
手触りをしっとり。落ち着いた雰囲気は1、2を争う。
年々希少性が増し、使っている家具も少なく、最高級材です。
簡単に説明してみましたが、いかがでしたか。
木製家具など木製の製品をご購入する際の参考にしていただければと思います。