木目の種類、「板目(いため)」と「柾目(まさめ)」の違いについて
木目とは、丸太を切断したときに現れる切断面の模様になります。
丸太をどこで切断するかによって、模様が「板目」と「柾目」の2つに分かれます。
家具は同じフォルムやカラーでも、木目が異なると印象が大きく変わってきます。
家具に使われる木材はもともと一本の丸太です。
丸太をカットして、長方形の板として、製材し、それを組み合わせて家具は作られます。
不規則な模様が『板目』、まっすぐが『柾目』
丸太にはバームクーヘンのように年輪があり、カットところによって木の模様が違います。
切断部分 | 模様 | |
板目 |
外に近いあたりをカットする | 山形や波・渦巻き模様 |
柾目 |
中央近くをカットする | 真っ直ぐ平行で板材の模様も均一 |
「板目は曲線的な模様で柔らかく、力強い印象」
「柾目は直線的な模様でスッキリした印象」
柾目は木の中心部からしか取ることができず、希少価値が高いぶん値段も板目に比べて高めですが、どちらの家具が良い・悪いはありません。
お好みで選んでいただければと思います。
家具のアクセントとなる個性「節」
節とは木材の幹が太くなる過程で、枝が木に包み込まれてできるものです。
節は木材の中でもそこだけ色が黒く濃く、どうしても目立ってしまうため、昔は節がある木材は不良として見える部分には使われませんでした。
日本では「節がない家具」=良い家具とされてきましたが、現在では節ありの家具が持つ、本来の木を感じられる良さが見直され、魅力的な家具として節のある家具が多く製造されるようになりました。
「柾目」「板目」といった木目と並んで、家具のデザインのひとつとなっています。
ぜひ、木目や節にも注目するともっと家具選びが奥深くなり、楽しくなると思います。