「新しいソファが欲しい」と思っても、いざ買うとなると「布製と革製のどっちがいいか?」、「座り心地は?」、「子供やペットがいるから耐久性の高いものがいい」、「とにかくコスパが大切」など、色々悩める理由が出てくると思います。 ですが、逆にあまり深く考えずに購入してしまうと、後々「失敗したぁ・・・」なんてことにもなりかねません。 どうせ買うなら誰だって良いものを買いたいですよね。 そんなソファの選び方でお悩みのあなたのために、上手な選び方についてご紹介したいと思います。 ぜひ、参考にしてみてください。
自分がソファに何を求めているのかをハッキリさせる
何か物を選ぶ上で悩んだときに役立つのが「自分はこの商品に何を求めているのか?」ということをハッキリさせることです。 「そんなのわかってるよ!」と聞こえてきそうですが、これができていない人が多いんです。 自分が望むことが本当にハッキリしていれば、まず失敗はしません。(100%ではありませんが・・・) 逆に自分が望むことがハッキリしていれば、ソファ選びで失敗することはほとんど無くなるでしょう。 では、どうすれば失敗することなく、自分好みのソファを選ぶことができるようになるのか? それにはポイントがいくつかあります。
【ポイント1】問題点を見つける
ソファを上手に選ぶ場合に有効なのが「今使っているソファの問題点を見つける」ということです。 どういうことかというと、例えば以下のようなものがあります。 (例) ・今使っているソファの表面がポロポロ剥がれてくる ・背もたれが低くて、首や肩が疲れる ・購入後短期間でクッションがヘタった こうした問題点を見つけると自然とどういったソファを買えばいいのかがわかってくると思います。 また、今ソファを使う環境なども一緒に考慮にいれる(子供やペットがいる)などをすればより間違いのない選択ができるようになるでしょう。
【ポイント2】必要な価値を見つける
問題点を見つけたあとは、あなた自身がソファを買う上で絶対に必要な価値を考えてみましょう。 例えば以下のようなものがあります。 (例) ・革張りのソファが欲しい ・耐久性のあるソファが欲しい ・ゆったりとくつろげるソファが欲しい ・高級感のあるソファが欲しい ・とにかく安いソファが欲しい さきほどの問題点と一緒にこうした価値を考えることで、より正確なソファが選びが可能になってきます。 また、重要視する問題点や価値が複数あれば、かなり絞ってソファを選べるようになるので、極端な失敗などはほとんど無くなるでしょう。
ソファ選びで大切なポイント【座り心地】
ソファ選びで座り心地はとても重要ですよね。 「ふかふかした柔らかい座り心地がいい」、「しっかりとした固めのクッションがいい」、「背もたれが高いほうがいい」など、好みは人それぞれ違います。 また、ソファはお部屋でくつろぐためのものなので、あなたがくつろいでリラックスできる座り心地のソファを選ぶようにしましょう。
1.クッションの固さチェック
直接お店に足を運んでソファを選ぶ場合、実際にそのソファに腰を掛ければ「柔らかいのか?硬いのか?」がわかります。 ですが、ネットショッピングでソファを買う場合、どうすれば座り心地がわかるのでしょうか? それは「座り心地の目安を参考にする」しかありません。 逆にいうとネットショッピングでソファを購入する場合、座り心地に対する目安がないお店での購入は控えるようにすると失敗も少なくて済みます。 例えば1?5段階ぐらいでクッションの固さ表示がされているものがあると、とても役立ちますよね。 快適な座り心地のソファを選ぶために、固さ表示の有無に気をつけるようにしましょう。 ※ソファのクッション材について 座り心地に関してソファの座面や背面に使われているクッション材はとても重要です。 できれば長い間クッション材がヘタることなく使えるとうれしいですよね。 ですが、安いソファと高いソファを比べた場合に、安いソファのクッション材のほうが明らかにヘタリやすいという特徴があります。(すべてのソファに当てはまるわけではありません。) 要は「値段相応」というわけです。 もちろん価格が安くても品質の良いものもあれば、高いものでもヘタるのがあるのも事実ですが、やはり安いのには安い理由があり、高いものには高い理由があるということを理解しておくとよりソファの選び方で失敗することも減るでしょう。
2.背もたれの高さチェック
快適な座り心地には背もたれの高さも関係してきます。意外と背もたれひとつで座り心地は大きく変わってくるんです。 ソファの背もたれには基本的に通常の高さのものとハイバックと呼ばれる高さのものの2種類があります。 では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
【通常の高さ】
・お部屋に圧迫感を与えない どこにでもある普通のソファなら背もたれが高くない分、お部屋に圧迫感を与えることがありません。 元々ソファ自体が大きいので部屋にソファを置くだけで圧迫感があります。 ・いつでも楽な姿勢を作れる ソファの背もたれが低いと深く腰を掛けたり、浅く腰を掛けたりと自分の楽な姿勢をとることができます。 ずっと同じ姿勢でいるとどうしても疲れてきますよね? 通常の高さのソファであれば、つねに自分が一番楽な姿勢を作ることができるので、「くつろぐ」ことに特化したソファと言えるでしょう。
【ハイバック】
・頭まで支えてくれる ソファに座ってテレビや映画などを見ていると首が疲れてくることってありませんか? ハイバックは名前のとおり「背もたれの高いソファ」です。 そのため、首や頭の辺りまでをしっかり支えて上半身全体をサポートしてくれるので、長時間同じ姿勢でも楽に座っていられるという特徴があります。 ですが、体をしっかりサポートするというメリットがデメリットになる場合もあります。 それは「常に同じ姿勢だからこそくつろげない」というものです。 そのため、テレビや映画、ゲームや読書などを長時間することが多い方は、ハイバックのソファが向いていると言えますが、そうでない方は通常の背もたれの高さのソファを選ぶのがいいでしょう。 ・ハイバックにも種類がある 一言でハイバックソファと言っても種類は様々です。 さきほどデメリットについて説明しましたが、そのあたりもどういったハイバックソファを選ぶかで変わってきます。 通常のソファのようにくつろぎたい場合は、「背もたれの上部のヘッドレストを折り曲げられるもの」を選べば通常のソファと高さは変わらなくなります。 また、リクライニングがついたハイバックソファなどもあるので、そうすればずっと同じ姿勢を作らなくても大丈夫ですよね。 ちなみにハイバックは背もたれが高いため、お部屋の中央に配置すると間仕切りのようになって圧迫感を与えます。 そのため、壁面にソファの背の部分が来るように配置すれば、そうした圧迫感を感じることなく使うことができるでしょう。
ソファ選びで大切なポイント【サイズ】
ソファを選ぶ上で「サイズ」も重要ですよね。 ほとんどの方は2人掛けか3人掛けという選択になってくると思いますが、同じ2人掛けや3人掛けでもサイズはメーカーなどによってバラバラです。 そのため、自分のお部屋の寸法を購入前に測っておくとソファ選びも楽になってきます。逆にあまり深く考えずに購入してしまうと「ちょっと小さかったかな」や「大きすぎた」と困ったことになりかねません。 2人掛けでもかなりコンパクトなものがあれば、3人掛けでもとても大きなものもあるということを頭に置いておきましょう。 そして必ず商品ページにあるサイズ欄で「幅×奥行×高さ×座面高」を確認するということも忘れずに。
※カウチソファやコーナーソファのサイズについて
カウチソファとはソファに座ったまま足が伸ばせるオットマンが付いたタイプのソファで、コーナーソファとはソファが曲線を描くようにカーブしているソファのことです。 カウチソファは思いっきりくつろぎたい方、コーナーソファは大人数でくつろぎたい方におすすめですが、ひとつサイズに関しての注意点があります。 それは「実際にお部屋に設置してみると想像していたのより大きい」ということです。 これはお店で実際にご購入いただいたほとんどの方が感じることで、みなさん「思ってたのより大きいねぇ」と仰られます。 そのため、ネットショッピングでカウチソファやコーナーソファの購入をお考えの方は、サイズをしっかり測っておく必要があります。 また、設置場所はほぼリビングなどの広いお部屋にしか置くことが難しいので、狭くても10畳以上のお部屋に設置することをおすすめします。
ソファ選びで大切なポイント【素材】
ソファを選ぶときに「革張りがいいか?布張りがいいか?それとも合成皮革か?」と悩む方も多いと思います。 革張りにも布張りにもそれぞれメリットデメリットが存在します。これを理解することで、より自分に合ったソファを選べるようになるでしょう。 ぜひ参考にしてみてください。
1.革張りソファのメリット、デメリット
【メリット】 ・高級感がある ・肌触りがなめらか ・経年変化を楽しめる ・本革独特の風合いを楽しめる 【デメリット】 ・水や汗に弱く、ひび割れなど劣化の原因になる ・ひっかいてしまうと傷が付きやすい ・専用クリーナーや保湿剤などのお手入れが面倒 ・他の素材に比べて高い
2.合成皮革のメリット、デメリット
メリット】 ・本革と比べて安価 ・基本は固く絞ったタオルなどで拭くだけの簡単お手入れ ・見た目や触り心地が本革にも劣らない素材もある ・かなり耐久性の高い素材もある 【デメリット】 ・本革の質感には及ばない ・素材によっては、劣化しやすく、表面が剥がれてくるようなものもある
3.布張り(ファブリック)のメリット、デメリット
【メリット】 ・カバーリングがしやすい ・抗菌防臭スプレーなどで簡単にお手入れできる ・取り外して洗濯できるものもある ・一年を通して肌触りがいい 【デメリット】 ・本革と比べて高級感に劣る ・水分が染み込みやすい ・布地にハウスダストが溜まりやすく、ほこりが立ちやすい ・ダニなどの心配もある
種類の多い合成皮革の特徴
ソファの張地に使われる合成皮革には、いくつかの種類があります。 基本的にはどれも本革よりはリーズナブルでお手入れが簡単なものばかりです。 ですが、種類がいくつかあるため、どの素材にどういった特徴があるのかがわかると、ソファの選び方もより正確なものになると思います。 以下にソファの張地に使われる各合成皮革の特徴についてまとめてみました。
ソファの素材【PVCレザー】
PVCとは塩化ビニール(ポリビニールクロライド)のことを言い、安価なため数多くの家具の張地として使われています。 その特徴として、汚れや水分にも強い耐久性を持っており、水や中性洗剤で濡らしたタオルでサッと拭くだけで綺麗になるのでお手入れは簡単に済みます。 さらにカビやダニなどの発生の心配も少ないことから、お子さんがいるご家庭でも安心してお使いいただけるでしょう。 弱点としては通気性が悪く、熱に弱いという点が挙げられます。 通気性が悪いとソファに座ったとき、少しベトベトして肌にPVCが張り付くといったことがあります。 また、熱に弱いためストーブなど高温になる暖房器具の近くに置いておくと劣化して溶けてしまう場合もあるので注意が必要です。
ソファの素材【PUレザー】
PUとはポリウレタン樹脂のこと言い、とても柔らかくて肌触りがなめらかという特徴があります。 また、PUはPVCと比べて通気性や撥水性に優れているため、嫌なベタつきもなく、PVCと同様にお手入れは基本は拭くだけと非常に簡単に済みます。 弱点としては「湿気に弱い」ということが挙げられます。 撥水性は良いのですが、湿度には弱く、あまりに劣化が進むと表面からPUがポロポロと剥がれ落ちてきます。 これは水分とPUが化学反応(加水分解)を起こすことが原因です。 ですが、じつはPU(ポリウレタン樹脂)は値段でかなり品質が変わってきます。
ソファの素材【スーパーソフトレザー(PU)】
スーパーソフトレザーと呼ばれる合成皮革があります。ですが、基本的に素材はPU(ポリウレタン樹脂)です。 では、一体何が通常のPUと違うのでしょうか?その一番の違いは「圧倒的な耐久性」にあります。 スーパーソフトレザーは「加水剥離検査」という厳しい耐久性の試験をクリアしたPU素材で、PUにありがちなポロポロ剥がれてくる加水分解を起こしにくいという特徴があります。 加水剥離検査は、”気温70度、湿度95%以上の環境で、人工の汗液を生地に浸して96時間放置した後、1分間に1000回転する機会に10分間入れた後の生地の状態を検証する試験”を行います。 ここまで厳しい試験をクリアした合成皮革だからこそ、通常のPUでは難しかった圧倒的な耐久性を持っています。 また、肌触りがとても滑らかなのも大きな特徴なひとつです。 本革製のソファにも負けない高い質感を持っているので、高級感もあり、言われないと合成皮革だとはわからない方が多いでしょう。 ひとつ欠点があるとすれば「高い」ということです。スーパーソフトレザーのような高級PU素材を使ったソファは、通常のPUを使ったソファと比べてお値段は高くなります。 ですが、普通に使えば軽く10年は持つほどの高い耐久性は、何物にも代えがたい魅力と言えるでしょう。 過去にスーパーソフトレザーのソファが壊れて買い替えに来られたお客様がいました。 ですが、その方のソファは中のバネが折れてしまっただけで、表面のスーパーソフトレザーはとても綺麗な状態を維持していました。 お値段は少しお高いですが長い間使えるスーパーソフトレザーは、コスパの面で非常に優秀な素材と言えます。